令和8年度(2026年度) 新潟県公立高校入試制度 KATEKYO新潟
高校受験を控えている受験生の皆さん、こんにちは。新潟県内に19教室を構えている完全個別指導塾のKATEKYO新潟です。受験生の皆さんはこの時期、すでに希望したい高校を選択していると思います。まだ検討中という方も一部いらっしゃると思いますが、先輩や学校の先生、塾の先生へ相談してみることで、良い選択ができるかもしれません。
さて、今回は来年度(令和8年度)の新潟県公立高校入試制度についてお話します。ぜひ、今後の進路選択の1つとして参考にしていただけると幸いです。
1.公立高校入試の概要
公立高校入試の選抜区分には、特色化選抜、一般選抜、と二次選抜(一般選抜で定員を満たさなかった学校・学科のみ実施)の3種類があります。 それぞれの選抜区分において、用いられる合格判定資料は、【資料1】の通りで、「調査書」とありますが、これに内申点が記載されることから、一般的に「内申書」と呼ばれています。
2.内申点の決まり
【資料1】から分かる通り、「調査書(内申書)」は、どの
選抜区分でも合否判定資料であり、〝とても重要である〟と言えます。そして、この調査書に記載される「内申点」は、〝とてもとても重要〟です。
【資料2】が、その内申書ですが、令和8年度入試から仕様が大幅に変更され、簡略化されます。
まず、各教科の「各教科の学習の記録」が削除されます。従来、ここには「第3学年の観点別学習記録」という各教科の詳細を記入する欄があり、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に取り組む姿勢」について評価していました。また、「特別活動の記録」には「学級活動」「生徒会活動」「学校行事」について記入する欄があり、ここには生徒会長をしていた、体育祭では応援団長を務めたなどが記載されていました。そのほかに「総合的な学習の時間の記録」「総合所見」などもあり、部活動での実績や、英検や漢検、また数検など、取得した各種資格なども記載されてきましたが、そうした記載が一切なくなります。
さて、内申点の決定方法ですが、【資料3】の通りです。
ここで注意すべきことは、以下の2点です。
まず、「5教科」も「実技4教科」も、評価方法は同じですから、「5教科さえやっておけば大丈夫」ではありません。実技教科(音・保体・美・技家)は授業態度や宿題などの提出状況によって成績がつけられるケースも多いため、しっかりと取り組まなくてはなりません。
次に、各学年をそれぞれ評価するということです。1年生から3年生までの各学年の成績が同等に評価されますから、中学校入学と同時に高校受験は始まったと言えます。
3.公立高校の特色化選抜(令和8年度入試まで)
特色化選抜は、一部の学校・学科で実施されます(【資料4】)。
「スポーツ・文化・科学分野の活動等に秀でた実績がある生徒」や、「各高校の特色ある教育推進の中心的役割を担える生徒」が対象です。対象となる基準や出願要件は、高校・学科ごとに設定されます。学校外での実績も対象になりますが、出願に当たっては中学校長からの実績証明が必要です。
活動の種類のうち、スポーツは以前の特別推薦の名残がありますが、【資料5】のように、文化活動と科学については、各高校の特色が大きく反映されています。また、特色化選抜では、全員に個人面接が課されます。なお、その他の検査も課される学校・学科とその内容は【資料5】に示しました。
4.公立高校入試の新制度(令和9年度入試から)
中学2年生が受験する令和9年度入試から、公立高校入試制度が大きく変更されます。まず、特色化選抜が廃止されることになります。
次に、一般選抜が「一般枠」と「学校設定枠」で構成されることとなります。
「一般枠」は従来の「一般選抜」です。「調査書」と「学力検査」と、学校によっては「実技」で検査が行われます。なお、「調査書」ですが、これは【資料2】の通り、記載されるのは「内申点のみ」となります。つまり、「一般枠」の合否判定資料は、「学力検査の結果」と「内申点」です。
次に、新設される「学校設定枠」ですが、こちらは、すべての高校・学科で実施されるわけではなく、各高校の校長の裁量で設定されます。合否判定の資料としては、「調査書」、各高校が定める提出書類や面接など学力試験以外の検査、それに加えて学力検査の結果になります。特色化選抜に変わるものとしての新設のようにも見えますが、異なるのは学校設定枠でも学力検査が課されることです。
また、「学校設定枠」に出願する高校には、同時に「一般枠」への出願も可能です。
上表のA高校・X学科を例にすると、この学校に「学校設定枠」で出願した場合、「一般枠」でも出願できるということです。その場合、高校はまず「学校設定枠」の合格者を決めます。定員120名のうち10%を「学校設定枠」で募集することにしていますので、12名の合格者を決めます。その後に「学校設定枠で合格にならなかった志願者」と「一般枠のみ出願した志願者」の中から、108名の合格者を決めることとなります。
調査書の記載内容が内申点のみ令和8年度入試では、内申点が重要でそのために定期テストの得点アップが重要だと説明しましたが、「学校設定枠」の方が優先的に合否の判定がされることになりますので、これまで通り、部活動や英検などの資格取得が重要であることは変わりないと言えます。なお、内申書は前述した令和8年度から変更されるものが使用されます。
5.公立高校の一般選抜
1.配点
全日制は各教科100点満点、5教科(国数英社理)合計で500点満点です。定時制は3教科(国数英)300点満点です。
2.傾斜配点
「傾斜配点」とは、特定教科の満点を200点とするものです。【資料7】の通り、全8学科が採用しています。なお、傾斜配点教科数が1教科であれば合計点は600点満点に、2教科であれば700点満点に、3教科であれば800点になります。
傾斜配点教科は、特に高得点をマークできるようでなければいけません。例えば、理数科希望の生徒の場合、そもそも理数系教科が得意で自信があるゆえに希望するわけですから、高得点で当たり前です。
そう考えると、理数系教科ではほとんど差がつかず、他の国語や社会、場合によっては英語の結果が合否に大きく影響するとも言えます。5教科全体的な高得点の中でも、特に理数系教科で満点を狙うほどの気持ちが必要です。一方で、ケアレスミスなどによる得点ダウンのダメージも2倍になるため、慎重に解くことが要求されます。
3.第二志望を認める学科
【資料8】の通り、全日制の高校の中には、「第二志望」を認める学科があります。新潟南(理数)を例にすると、第一志望を理数コース、第二志望を普通科として出願できます。
この場合、理数コースが不合格でも、普通科で合格となるケースがあります。ただし、その場合には、理数コースで不合格になった生徒が普通科を第2志望としている場合がほとんどのため、【資料9】の通り、普通科の実質倍率に注意が必要になります。
4.一般選抜の「学校独自検査」
種類と内容は【資料10】の通りです。令和7年度入試において学校独自検査を実施したのは県内で1校となります。
5.一般選抜の合否判定
合格判定は【資料11】の方法で行います。「E」が高い順に合格となるのが基本です。「内申点:学力検査」の比率は、進学校普通科では「3:7」を採用し、実業系高校では「4:6」を採用することが多いです。
また一部の普通科では「5:5」を採用する場合もあります。なお、学校独自検査を実施しない高校の場合は、「C」で合否を判定します。
6.公立高校入試 倍率
6.入試までのスケジュール
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