令和7年度 新潟県高校入試制度 中学3年生 完全個別指導塾 KATEKYO新潟
1.公立高校入試の概要
公立高校入試の選抜区分には、特色化選抜、一般選抜、と二次選抜(一般選抜で定員を満たさなかった学校・学科のみ実施)の3種類があります。
それぞれの選抜区分において、用いられる合格判定資料は、【資料1】の通りで、「調査書」とありますが、これに内申点が記載されることから、一般的に「内申書」と呼ばれています。
2.内申点の決まり
【資料1】から分かる通り、「調査書(内申書)」は、どの選抜区分でも合否判定資料であり、〝とても重要である〟と言えます。そして、この調査書に記載される「内申点」は、〝とてもとても重要〟です。
【資料2】が、その内申書です。
さて、内申点の決定方法ですが、以下の通りです。
ここで注意すべきことは、以下の2点です。
まず、「5教科」も「実技4教科」も、評価方法は同じですから、「5教科さえやっておけば大丈夫」ではありません。実技教科(音・保体・美・技家)は授業態度や宿題などの提出状況によって成績がつけられるケースも多いため、しっかりと取り組まなくてはなりません。
そして次に、各学年をそれぞれ評価するということです。1年生から3年生までの各学年の成績が同等に評価されますから、中学校入学と同時に高校受験は始まっていると言えます。
3.公立高校の特色化選抜
特色化選抜は、一部の学校・学科で実施されます。「スポーツ・文化・科学分野の活動等に秀でた実績がある生徒」や、「各高校の特色ある教育推進の中心的役割を担える生徒」が対象です。対象となる基準や出願要件は、高校ごとに設定されます。学校外での実績も対象になりますが、出願に当たっては中学校長からの実績証明が必要です。
活動の種類のうち、スポーツは以前の特別推薦の名残がありますが、【資料3】のように、文化活動と科学については、各高校の特色が大きく反映されています。
なお、下記の【資料3】及び【資料4】につきましては、令和6年度(昨年度)入試の内容となります。
また、特色化選抜では、全員に個人面接が課されます。
その他の検査も課される学校・学科とその内容は【資料4】の通りです。
4.公立高校の一般選抜「学力検査」
1.配 点
全日制は各教科100点満点、5教科(国数英社理)合計で500点満点です。定時制は3教科(国数英)300点満点です。
2.傾斜配点
「傾斜配点」とは、特定教科の満点を200点とするものです。【資料5】の通り、全8学科が採用しています。なお、傾斜配点教科数が1教科であれば合計点は600点満点に、2教科であれば700点満点に、3教科であれば800点になります。
傾斜配点教科は、特に高得点をマークできるようでなければいけません。例えば、理数科希望の生徒の場合、そもそも理数系教科が得意で自信があるゆえに希望するわけですから、高得点で当たり前です。そう考えると、理数系教科ではほとんど差がつかず、他の国語や社会、場合によっては英語の結果が合否に大きく影響するとも言えます。5教科全体的な高得点の中でも、特に理数系教科で満点を狙うほどの気持ちが必要です。一方で、ケアレスミスなどによる得点ダウンも2倍になるため、慎重に解くことも要求されます。なお、【資料5及び資料6】の傾斜配点・第二志望を認める学科の高校名は令和6年度(昨年度)入試実績となります。
3.第二志望を認める学科
【資料6】の通り、全日制の高校の中には、「第二志望」を認める学科があります。
新潟南(理数)を例にすると、第一志望を理数コース、第二志望を普通科として出願できます。この場合、理数コースが不合格でも、普通科で合格となるケースがあります。ただし、その場合には、理数コースで不合格になった生徒が普通科を第2志望としている場合がほとんどのため、【資料7】の通り、普通科の実質倍率に注意が必要になります。
4.一般選抜の「学校独自検査」
種類と内容は【資料8】の通りです。令和6年度入試において学校独自検査を実施したのは県内で1校となります。
5.一般選抜の合否判定
合格判定は【資料9】の方法で行います。「E」が高い順に合格となるのが基本です。「内申点:学力検査」の比率は、進学校普通科では「3:7」を採用し、実業系高校では「4:6」を採用することが多いです。また一部の普通科では「5:5」を採用する場合もあります。
なお、学校独自検査を実施しない高校の場合は、「C」で合否を判定します。
5.公立高校入試 倍率
※令和7年度予定募集学級数につきましては、11月県教委発表の受験要項にて確認して下さい。
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