高校入試に向けた学習では、模試の「点数」や「合格判定」だけを見て終わりにしてしまうのは、少しもったいないかもしれません。
模試には、もう一つ重要な情報があります。 それが、設問ごとの正答率です。
正答率を見ることで、多くの受験生が正解できている問題や、正解できる人とできない人の差がつきやすい問題、知識だけではなく思考力や表現力が求められる問題などが見えてきます。
今回は、第4回新潟県統一模試の設問別正答率をもとに、 国語・数学・英語の3教科で、どのような問題に差がついているのか を見ていきます。
そして、そこから見えてくるのは、 「知っている」だけではなく、「知っていることを使って答える力」が重要になっている ということです。
国語|「読める」だけではなく「読み取ったことを表現する力」が重要
国語では、漢字の読み取りや基礎的な知識に関する問題では、比較的高い正答率が見られました。
例えば、漢字の読み取りでは 99.8%、93.4%、98.2%、91.7%、99.0% という高い正答率の問題があります。
また、基礎知識でも 81.5%、81.2%、95.9% など、多くの受験生が正解できている問題があります。
一方で、文章を読み、その内容を踏まえて考えたり、表現したりする問題になると、正答率が大きく下がるものがあります。
「文章を読んだ」だけでは、得点につながらない
ここから分かるのは、国語では単純な知識だけでなく、 「文章の中から必要な情報を正確に読み取り、それをもとに答えを作る力」 が重要だということです。
例えば、 「この文章は何を言っているのか」を理解するだけでなく、 「なぜそう言えるのか」「本文のどの部分が根拠になるのか」まで考える必要があります。
国語の記述問題では、何となく文章の内容を理解しているだけでは、なかなか正解には届きません。
この一連の力を身につけることが、国語の得点力につながります。
国語で今から意識したいこと
- 本文のどこを根拠にして答えたのかを確認する
- 記述問題では、必要な要素が入っているか確認する
- 本文の内容を正確に使えているか確認する
- 問題が何を求めているのかを意識して答案を作る
数学|基礎問題よりも「条件を整理して考える問題」で差がつく
数学では、基礎・基本問題の中に比較的高い正答率の問題が多く見られます。
例えば、 89.7%、83.8%、73.0%、75.2%、79.5% など、多くの受験生が正解できている問題があります。
基本的な計算や知識を身につけることは、もちろん重要です。 しかし、数学ではそこから先に大きな差がつきます。
差がつきやすい問題の正答率
標準問題:20.9%
関数とグラフ:24.2%
平面図形:14.8%
一次関数の利用:17.0%
空間図形:5.5%
計算できるだけでは解けない問題がある
数学の応用問題では、「公式を知っているか」だけではなく、 「この問題では、どの公式・考え方を使えばよいのか」 を判断しなければなりません。
関数の問題なら、何が変化しているのか、何と何の関係を考えるのか、グラフ上のどの部分に注目するのかを整理する必要があります。
図形でも、何が分かっているのか、何を求めるのか、どの図形の性質を使うのかを判断する必要があります。
数学では、この3つの力を組み合わせて問題を解くことが重要です。
数学の復習では「なぜこの式になるのか」を大切に
数学の間違いを復習するとき、 「答えは○○だった」だけで終わらせないことが大切です。
それよりも、 「なぜ、この式を立てるのか?」 を説明できるようにしてみましょう。
式を立てるまでの考え方が理解できれば、数字や条件が変わった問題にも対応しやすくなります。
英語|「知っている」から「使える」へ
英語では、リスニング・対話文・英作文・長文読解と、分野によって正答率にかなり差が見られました。
リスニングでも問題によって差がつく
リスニングでは、 86.6%、87.0%、88.5%、87.6%、88.4% など、高い正答率の問題があります。
一方で、 26.8%、7.1% といった低い正答率の問題も見られました。
「英語を聞き取れるか」という単純な問題だけではなく、聞いた内容を整理して答える力も必要になります。
対話文・英作文・長文読解でも差がつく
| 分野 | 正答率の例 |
|---|---|
| 対話文読解 | 32.7%、33.4%、30.6% |
| 英作文 | 20.2%、36.5%、34.5% |
| 長文読解 | 25.6%、16.8%など |
英語の学習では、「単語を覚える」「文法を覚える」ことがもちろん大切です。
しかし、入試問題になると、それだけでは十分ではありません。
文章を読みながら、 「この文は何を言っているのか」 「前の文とどうつながっているのか」 「質問に対する答えは本文のどこにあるのか」 を考える必要があります。
さらに英作文では、自分の考えを英語で表現しなければなりません。
英語の長文は「全部訳す」ことだけが目的ではない
長文問題では、一文一文を日本語に訳すことだけに集中すると、時間が足りなくなってしまうことがあります。
大切なのは、 誰が、何をしていて、なぜそうしたのか、 そして文章全体で何を伝えようとしているのかを整理しながら読むことです。
また、問題を解いた後には、 「答えの根拠が本文のどこにあったのか」 を確認することも重要です。
3教科を通して見えてくる「差がつく力」
ここまで国語・数学・英語を見てきました。
教科は違いますが、実は共通している部分があります。
今回の正答率から見えてくること
基礎的な知識を問う問題に比べて、 知識を使って考えたり、表現したりする問題で正答率が下がる傾向 が見られます。
これからの高校入試対策では、次の4つの段階を意識することが重要です。
知識を身につける
漢字、英単語、文法、公式など、必要な知識を確実に身につけます。
条件を整理する
文章や図、会話文などから、何が分かっていて、何を求められているのかを整理します。
知識を使って考える
覚えた知識を、実際の問題にどう使うのかを判断します。
答えとして表現する
記述問題や英作文などでは、自分の考えを相手に伝わる形にします。
模試は「点数」だけで終わらせない
模試を受けると、 「何点だった」 「平均点より上だった」 「判定はどうだった」 という部分に目が行きます。
もちろん、それらも重要な情報です。
しかし、模試を本当の意味で学力アップにつなげるためには、 「どの問題を、なぜ間違えたのか」 を見ることが大切です。
同じ「不正解」でも、原因は違う
例えば数学なら、 「計算ミスだったのか」 「公式を忘れていたのか」 「問題文の条件を読み違えたのか」 「解き方が分からなかったのか」 によって、次にやるべき勉強は変わります。
国語なら、 「本文を正しく読めていなかったのか」 「根拠は見つけられていたのか」 「記述のまとめ方に問題があったのか」 を考える必要があります。
英語でも、 「単語が分からなかったのか」 「文の構造が分からなかったのか」 「本文の内容を読み取れなかったのか」 によって対策は異なります。
模試の本当の価値
模試は、点数を確認するためだけのものではありません。
自分の現在地と、これから伸ばすべき力を確認するための大切な材料です。
KATEKYO学院加茂駅前校では「間違えた理由」に注目します
高校入試までの学習では、ただ問題数をこなすだけではなく、 「なぜ間違えたのか」 を分析することが大切です。
同じ「不正解」でも、 「知識が足りなかった」のか、 「考え方が分からなかった」のか、 「問題文の読み取りに問題があった」のか、 「分かっていたのにミスをした」のかによって、必要な学習は変わります。
KATEKYO学院加茂駅前校では、一人ひとりの学習状況を確認しながら、 今必要な学習を考えていきます。
模試の結果を、 「点数を見るだけ」で終わらせない。
そこから、 「次に何を勉強すれば、もっと伸びるのか」 を考えることが、高校入試に向けた大切な一歩になります。
第4回新潟県統一模試を受験した皆さんへ
今回の模試の結果は、これまでの学習を振り返るだけでなく、これからの学習方法を考えるための材料でもあります。
点数や判定だけでなく、設問ごとの正答率や自分の答案にも目を向け、 「何ができて、何ができなかったのか」 を整理してみましょう。
そして、次の模試では今回より一つでも多く、「できる問題」を増やしていきましょう。
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