「4月になったら受験生」。そんなふうに考えている高校2年生のみなさん、いや「新3年生」のみなさん。
それでは来年の入試に間に合いませんよ。「受験まで1年を切ったら受験生」と言われます。2022年度大学入学共通テストが終わったので、皆さんは、もう立派
な「受験生」です。
さて、「高校3年『0学期』」という言葉は聞いたことがあるでしょうか?
これは高2の1~3月を言います。この期間にじっくり基礎固めをしておかないと、合格できるものもできなくなってしまうのです。
「そんな大げさな~」と思った人もいるでしょう。
また、「4月になったら本気になる」とか「部活を引退したら死に物狂いで頑張る」と思っている人も少なくないでしょう。
それでは、その根拠となるデータをご覧ください。
下は大手予備校が実施した「2021年度 共通テスト対策模試(※現高3生が受験)」の現役生の平均点です。第1回は4月下旬、第2回は7月下旬、第3回は10月中旬、そしてプレは11月下旬に実施されます(※多くの高校では第1回は希望者のみで実施)。
よく受験生に「第1回からプレまで、どのくらい得点が伸びると思う?」と質問します。すると大半の生徒が「1.5倍くらい?」と半疑問形で回答します。1.5倍とい
うと、理系5₋7(5教科7科目)型」の第1回の現役生平均が426.8点(900点満点換算)ですから、プレでは640.2点くらいまで伸びている計算になります。
では、グラフで確認しましょう…、あれ? あれれ?
そんなに伸びていませんよね。それどころか「大して伸びてないじゃん!」と驚いた人のほうが多いのではないでしょうか? その通り! 理系の現役生の場合は1.13倍(プレ483.9÷第1回426.8≒1.13378…)程度しか伸びていないのです。
既卒生の平均点も載せましたが、受験科目の勉強にすべての時間をささげられる既卒生と違って、現役生の場合は受験科目には使わない必修科目(例えば体育や芸術など)があったり、体育祭や文化祭などの学校行事とそのための準備時間などがあったりするため、十分な受験勉強時間が確保できません。部活動をしている生徒は、さらにその時間が少なくなります(※部活動はとことん打ち込んでください。部活動で培った精神力は、間違いなく受験勉強で生かされますから。それと同じくらい勉強も頑張りましょう)。
そして、ここでもう少しリアルな数字で考えたいと思い、柏高の現3年生の第2回・第3回の学校平均も載せてみました。現役生の全国平均と比べても60~70点低かったことが分かります。下は以前に掲載した柏高の昨年度まで過去3年間の進学実績ですが、おおよそ30%、人数にして60人程度しか国公立大には進学できていない理由が伺えます。
ここまで、柏高を中心に説明しましたが、「高3『0学期』」をスタートさせることは、全高校2年生にとって重要です。
常盤は毎年、高3の12月になっても教科書が終わらず、復習にかける時間が少なくなったり、そのため実践演習する時間が短くなってしまう傾向があり、いわゆる「ぶっつけ本番」で共通テストに臨む生徒が少なくありません。
翔洋はその反対に、授業進度が速いため、6年スタートと同時に実践演習に取り組むことが可能ですが、それまでの授業進度の速さゆえに、理解が浅かったり、知識が定着しないまま問題演習だけに取り組む生徒が多い印象です。
つまり、「高3『0学期』」を始めよう」と言ってもその始め方が重要なのです。