R3公立高校入試 出題対象外単元
6月22日、新潟県教委はコロナ休校による学校授業の
遅れを考慮し、「令和3年度新潟県公立高等学校入学者
選抜 一般選抜学力検査の出題範囲から除く内容」を発
表しました。
基本は平成20年に告示された「中学校学習指導要領」
と「平成30年4 月1日から平成33年3月31日までの間にお
ける中学校学習指導要領の特例を定める件」の...、
って、つまり
教科書のどこからどこまで?(怒)
そんなふうに思った中3生や、その保護者さんは多か
ったことも思います。確かに発表された書面だけ見ても
分かりづらかったですよね。
そこで今回は、いわゆる「定期テスト範囲表」風に、
柏刈・出雲崎で採択されている教科書で言っ
たら、「どこが出題されなくなったのか」を
ハッキリさせたいと思います。
(※教科の教科書と一緒に見ると、より分かりやすくなります。)
クリックするとPDFが開きます ↓
過去問に照らし合わせれば、影響があるのは、英語く
らいのものです。
例えば、数学の「資料の活用」という領域のうち、
「標本調査」は3年次の学習単元で、1年次は「資料の散
らばりと代表値」、2年次は「確率」を学習します。
「資料の活用」からは例年、大問1(9)もしくは(10)の
いずれかで出題されており、R2年度入試では2年次に学
習する「確率」が、31年度は「平均値(1年次)」、H30年
度は「最頻値(1年次)」、H29年度は「確率(2年次)」、
H28年度は「相対度数(1年次)、そして27年度は「平均値
(1年次)」と、過去5年をさかのぼっても3年次に学習する
「標本調査」が直接的に出題されたことはありません。
そもそも出題範囲が広くなるわけではありません。
また柏刈エリアに関して言えば、県内でも休校期間は短
かったですし、しかし夏休みは2週間程度も短縮されれ、
学校授業が実施されますから、準備と対策をしっかりし
ておけば、必要以上に心配することはありません。
ただし、R3年度入試では柏高の「筆答検査A」、常盤
と総合の「筆答検査B」の実施は無くなったため、合否
判定における学力検査の重要度が増すことになります。
なお、コロナ休校期間が短かった柏刈エリアの中学校
は、今後、順調に進めば、どの教科も3年次の内容は全
て学習し終えるはずです。しかし、学校によっては「入
試に出題されないのだから、範囲外の単元の授業はしな
い」もしくは、「あまり重要視しない」という判断をす
るケースも考えられ、学校によって対応が異なるかもし
れません。
いずれにしても大切なのは、「出題される範囲は徹
底的に対策する」ということとです。